公民館建設プロジェクト

 学校という枠から外れて、だれでも気軽に学び合えるような場所、多目的に利用できる公民館(コミュニティセンター)を作りたい!
と、中核メンバーの二人に提案してみると賛同してくれたので、さっそく、ベースとなる案や仮予算などを当記事にまとめてみることにしました。

 参考書制作や公民館建設を通して学校や年齢に捉われない教育・学習支援を目指し、建設と運営そのものが雇用支援にもつながっていくー
ぜひとも実現させたく色々と前例を探してみましたが、やはり圧倒的に学校建設の話が多く、ますます公民館を建てたいという意欲に駆られます

あやか

コミュニティ系は政府やNGOが建てにくい施設。だからこそ、自分たちが実現させたい!

目的とコンセプトの明確化

利用目的……地域の文化活動や教育、コミュニティの交流の場、スポーツを楽しむ場、観光客や地元民との交流の場として運用したい
利用対象……地元住民、観光客
必要な施設…多目的教室、図書室、運動スペース

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公民館建設のプロセスとステップ

 日本の公民館は、地域住民が集まって文化活動や趣味、スポーツを楽しむ場所として広く利用される。一方、ルワンダのコミュニティ施設は、より社会経済的な発展や生活向上を目的としたプログラムに重点が置かれている。特に農業や起業支援、教育、保健衛生といった地域の具体的なニーズに応じた活動が中心。

STEP
どこに公民館を建設するか

以前に滞在していた北部県のムサンゼ近郊の町か、東部県のルワマガナで検討中。

ルワンダ北部に位置する都市で北部県の中心都市。首都キガリから北西に約90キロの距離にあり、車で2~3時間程度でアクセスできる。火山国立公園の近くにあり、特にマウンテンゴリラトレッキングの拠点として観光業が発展している。標高が高く、火山地帯に囲まれた自然豊かな地域。観光業が盛んで、ルワンダでも重要な観光拠点の一つとなっている。貧困率20〜25%。

首都や観光都市近郊でも山岳地帯の農村部は貧困層が目立つ

STEP
地元コミュニティとの連携

地元自治体からの承認を得る。住民からの意見を取り入れることで利用者のニーズを把握し、プロジェクトの透明性を確保することで運営への理解・協力が得られやすくなる。

STEP
土地の取得と許可の取得

ルワンダ土地登記局(RLMUA)が国内の土地の権利関係を管理している。通常、弁護士など法的代理人を通して契約を結ぶ。

❶自治体への相談:ディストリクト/県やセクター/市町村で適切な土地があるか確認、❷土地の権利取得:自治体か民間の所有者から土地を購入、公共目的だと無償提供の可能性アリ、❸建設許可申請:建築設計を提出し、ディストリクトまたは Rwanda Housing Authority から許可を取得

STEP
建設における資金調達

団体の資金を活用予定。施設の規模、場所、使用する材料、インフラ設備(電気、水道、インターネットなど)の有無によって建設費は大きく異なる。なるべく地元民を雇用しつつ、数万ドルの範囲内で建設したい。

土地代、建設材料費、インフラ設備費用、家具や備品などの内装・設備費、設計・監理費、建設許可の許認可費用、輸送費、人件費などが必要。できれば、総予算の10〜20%程度を予備費として確保しておく。

STEP
建設業者の選定と設計・施工

地域に適した規模・構造の設計を専門家に依頼する。ルワンダ国内の建設業者を選定し、施工契約を結ぶ。建設の過程で地域の人々を雇用することで、コミュニティへの貢献を高めたい。

代表の夫が土木工学と建築のマスターを持っているので役立ちそう

STEP
運営計画と持続可能性

施設管理者、イベントコーディネーター、それらを補助するボランティアなど運営チームの編成を考える。また活動プログラムを策定し、教育・文化活動のスケジュールモデルを立てる。

STEP
法的手続きと運営フォロー

施設運営に必要な書類を整え、地方自治体や関連機関に届け出を行う。また施設利用者数や活動の成果を定期的に評価し、最終的には地元民で運営できるようフォローする。

政府や国際NGO、現地の学校・教会などとパートナーシップを結びたい。

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1年以内の建設と運営を目指す

 計画、資金調達、建設運営準備まで含めると、公民館建設まで最低でも半年〜1年程度かかる。特に、資金調達や許認可の取得に時間がかかることが多いため、これらのプロセスをスムーズに進めることがプロジェクト全体の進行において重要。また、場所や規模、インフラの状況に応じて時間が延びる可能性もある。

フェーズ
計画と設計(1〜3ヶ月)

コミュニティや地方政府と協力して、どのような機能を持つ公民館を建設するかを決定する。その後、必要な設備(電気、水道、トイレ、集会所など)を考慮し、具体的な設計図を作成する。ここで、予算と施設の規模を決定し、地方自治体や政府機関からの土地利用許可や建設許可を取得するための手続きを済ませる。

フェーズ
支払いの取り決め、調整(2〜6ヶ月)

支払い方法を決め、建設に必要な資材の調達、信頼できる建設業者の選定を行う。建設資材を運搬するインフラが整っていない農村部の場合、想定以上の時間がかかることがある。

フェーズ
基礎工事と建設(3〜6ヶ月)

プロジェクトの規模や天候、インフラの状況によるが、半年程度で完成させたい。農村部では電気や水道などのインフラを整える作業や、輸送の問題でさらに時間がかかりそう。

理想的には、長い乾季の6〜9月に大部分の建設作業を終わらせたい。

フェーズ
仕上げと運営準備(1〜2ヶ月)

必要な設備、備品の設置や、電気や水道の最終調整を行なう(盗難対策要)。建設後、地方自治体や建築士による検査を経て、安全基準や設計通りに建てられているかを確認する。

フェーズ
コミュニティの導入(1〜2ヶ月)

公民館を運営するための人材やスタッフのトレーニングを行い、施設の利用ルールや維持管理の仕組みを整える。また、地元の人々に公民館の利用方法や目的を伝え、地域のイベントや活動を通じて公民館を活用するよう促す。

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安定した運営費を捻出する

 最終的には地元民だけで運営できるよう、地域のニーズや持続可能な運営モデルを考慮した複数の資金源を確保することが重要。地域の文化や教育活動の拠点として機能させるだけでなく、地元経済や地元民の自立を促進する場として活用していかなければならない

アイデア
農業や手工芸の収益

公民館に隣接して小規模農園を作り、地元の作物を栽培・販売。これにより、住民の雇用を生み出し、収益を運営資金に充てる。また公民館で手工芸教室を開いたり、作成した製品を地元や観光客に販売することで、運営費を補うことができる。

まだ書きかけです。

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