支援グッズ制作 〜Tシャツ編1〜

 活動資金を得るためにも、そして雇用支援の一環としてルワンダの方々にオリジナルグッズを作っていただくことにしたのですが、それについては遣人さんと何日も何日も話し合いました。
とりあえず、まずはウォールデコやTシャツを作ることにしたので、その制作過程をご紹介します。

 アフリカ布は素敵だけど、私のように上手く着こなす自信がない人は少なくないはず
そこで、アフリカ布をワンポイントに使ったTシャツのデザインをお互い考えて出し合うことになったんですが、多数決で私の案が採用されました

・シンプルだけど個性的なデザイン
・とりあえず、30枚前後でテスト販売予定
・無地シャツはセールで安く購入できた

・男性シャツは大きすぎて全部返品…
・シャツに縫い付けてもらう時間がない!

・裁縫素人なので適切な指示が難しい

布の買い付け

 今回の滞在ではシャツの発注が間に合わなかったので、パッチワークのみをお願いすることに。

 4パターンの布を使って【パッチワークでアフリカ大陸】を作っていただくにあたり、まずは、作業所の近くにある生地のマーケットへ。
裁縫もできなければ素材に関しても無知な私、でも、寸法さえ間違わなけりゃ問題はないはず…。

あやか

この生地、硬い気がするけど、シャツに馴染むのかなぁ?

ルワンダ人

洗ったらこのシャツみたいに柔らかくなるから問題ないよ。

 生地の種類は超大まかに2種類あり、手触りが柔らかいほうがハードで、硬いほうがソフトだと言われたのですが、よく分かりません。
ハードのほうが生地が厚くてしっかりしていて、値段も2倍ほど高かったり、確かに服に縫い付けるパッチワークとしては適さないような気もします。

 作業所のアドバイザーの方も来てくださり、なんとか7パターンの生地を購入しました。

 そして、マーケットから徒歩数分の作業所へ向かい(近すぎてビックリ)、私が予め用意した型を使ってパッチワーク制作作業に入ります。
素人なりに「縫い代はこれくらいないと厳しいのでは」と納得いくまで話していたのですが、最終的に私の計算が正しいと認めてくれてひと安心。

 まずはテストで縫っていただき、その間、私とマルチンさん(ずっとお供してくださった方)は目の前のレストランで遅めのランチを食べました。

 マルチンさんとゆっくり会話できたので、渋々、作業所の女性方の月収を聞いてみると…
なんと、平均月収約4,200円(38,200RWF)とのことで、皆さんシングルマザーなので、この額で子どもと暮らすのはかなり厳しいのだそうです。

あやか

額だけで見ると、やっぱり、東南アジアより厳しいなぁ。

マルチン

僕は作業所の女性たちより2倍多くもらってるけど、それでも肉は毎月なんて買えないよ。

あやか

なるべく、継続的にお仕事をお願いできるように頑張りたい!

 出来上がったテストのパッチワークを宿に持ち帰ってチェックしたところ、左右反転!笑
幸いにも作業所はちょうど目の前にあるので、作業所が開く8時に行って指摘することにしました。

 作業所が閉まる午後2時前(土曜日なので早く閉まる)には60枚以上のパッチワークが完成。

 なんとお昼も食べずに頑張ってくださっていたので、14人の女性方にドーナツ2個ずつとジュース、ボーナスで250gずつ牛肉をプレゼント
もちろん別に報酬も支払っていますが、お肉を買ってきたと言うと踊って喜んでくださいました!

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 あの日から約1週間後、私は関空にいた!

 ルワンダから戻った2日後には娘とともに日本へ帰ることになっていったので、さっそく遣人さんと帰国翌日から東京で毎日会って話し合い

さて、このポーランドから持ってきたシャツに、どうやってパッチワークを縫い付けつけるか?自分たちでは出来ないし…。

あやか

アフリカ大陸のカタチが複雑だから、ミシンでは縫い付けられない。方法は手縫いのみ。

 実はこれについては、私たちが送ったウクライナ避難民にお願いしようと考えていました。
というのも、ウクライナ人女性は若い子も裁縫が得意という印象があり、私自身も刺繍や小さなぬいぐるみなど幾つも貰ったことがあったからです。

 でも、もちろん報酬はお支払いするといっても、ことごとく断られてしまい(根気のいる地味な作業だから無理もない…)、さっそく難航します。

 とりあえず、まずは自分が出来る作業を。

 ハサミの切れ味の問題もあり、現地の方々には大まかに切ってもらっていただけでした。
この60枚以上のパッチワークにもう一度マーカーで型取りし、その複雑な形に切ったり、洗ったり、補強したり、微調整したり…といった作業で1週間以上も毎日夜遅くまで何時間も費やしました

 マダガスカル島用のパッチワークは手付かずだったため、一からすべて切る必要があり、私の父が作ってくれた型紙を使って地道に裁断。
余った部分からさらにアフリカ大陸を切り、この作業が終わったあと数日ほど熱がありました。笑

あやか

娘もずっと側にいたから、本当に大変だった。毎日、手伝ってくれた家族にも感謝!

 シャツとパッチワークはすべて遣人さんの家に送ってポーランドに戻りましたが、残念ながら、これらを縫い付けてくれる人は見つけられそうにないため、12月の一時帰国のときに回収します。 

 次は来年1月にルワンダへ行く予定なので、現地の方々に縫い付けていただく方向になりました。

スペシャルサンクス

 この裁縫ド素人の私に、パッチワークの縫い付けについて、一緒に考えてくださった方々には心から感謝申し上げます!

来年につづく

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