ルワンダ旅行の基本情報13

 ルワンダ旅行の前に知っておくべき情報を、アフリカ旅行初心者目線でまとめてみました。
このページを読めば、とりあえず、ルワンダ旅行の基本情報はすべて押さえることができるはず

あやか

意外と、入国より出国のほうが戸惑った!気をつけて〜。

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ビザと入国手続き(空路)
キガリ空港から市内への移動
予防接種と健康管理
安全と治安、テロのリスク
通信状況、SIMカード
電気プラグや電圧、停電頻度
通貨と支払い方法、両替
公用語、文化マナー
年間の気候と服装
交通事情、主な移動手段
飲食事情、伝統料理
出国時の注意(空路)
日本からルワンダへの行き方

1. ビザと入国手続き(空路)

 空路での移動の場合、ほとんどの人はキガリ国際空港に到着するはず。飛行機から降りたら空港の施設内に入り、さっそく入国審査です。英語での受け答えとなり、入国目的は必ず聞かれるので答えられるようにしておきましょう。入国審査のあと、別の窓口でアライバルビザを購入します(30日以内の観光であれば到着時にビザを取得可能)。クレジットカード払い可。

アライバルビザ…50USD
パスポートの有効期限は6ヶ月以上必要。

スーパーの袋や食品包装用の薄い袋など、ビニール製の袋は持ち込み禁止

2. キガリ空港から市内への移動

 到着ロビーは空港から外へ出たところにあり、イスが並んでいます。あいにくバス停は結構離れたところにあるので、市内への移動方法はもっぱらタクシー。到着ロビー付近にタクシー運転手がたくさんいますが、最もらしいことを言いながら、かなり強気の値段をふっかけてくるので騙されないように…。ルワンダの配車アプリ Yego を利用してタクシーを呼ぶこともできますが、使用前に電話番号認証が必要。到着ロビー付近は Wi-Fi を使用できます。

タクシー…20,000RWF(市内中心部まで)
市バス……到着ロビーから2キロほど離れた場所 Remera にバス停がある

あやか

空港から市内までは、車で約20分。値段は最初に交渉すべき!

3. 予防接種と健康管理

 アフリカ諸国から入国する場合、黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)を求められることがあります。その他、A型肝炎、B型肝炎、黄熱病、破傷風などに対する予防接種も推奨されます。特にマラリアが発生する地域に訪れる場合、蚊に刺されないような対策(蚊帳、虫よけスプレー、長袖の服)や、抗マラリア薬の服用を検討してください。特に雨季は要注意です。

マラリアは低地や湖付近で繁殖しやすい。東部平原地域、アカゲラ国立公園周辺、北西部の山岳地帯のふもとは特に注意が必要。キガリやムサンゼなど北部の高地地域は蚊が少ない。

King Faisal Hospital…キガリにある国際水準の総合病院。駐在員もよく利用する。
Legacy Clinics…キガリにある現代的な医療施設。一般診療や緊急対応が可能。

あやか

ワクチンは渡航数週間前に打つ必要があるので計画的に。

4. 安全と治安、テロのリスク

 ルワンダは比較的安全であり、アフリカの中でも治安が最も良い国。ひとり旅でもそれほど怖がる必要はありません。ただし、首都キガリではスリなどの軽犯罪も起こり得ますし、市内中心部の夜間の一人歩きや多額の現金の持ち歩きには注意してください。また、一般的にルワンダ国内においてテロのリスクは極めて低いとされていますが、コンゴ民主共和国との国境地帯での武装勢力には警戒すべきでしょう。

犯罪率…殺人率は約1.3人/10万人。暴力犯罪の発生率も非常に低く、観光客に対する犯罪も比較的少ない。グローバル平和指数(2023年)はアフリカで第3位。
市民の安全意識…2021年の世論調査によると、ルワンダ国民の約 90% が治安に満足していると回答。またルワンダ国民の 約85% が警察を信頼していると回答している。

5. 通信状況、SIMカード

 ルワンダの主な通信キャリアは、MTN RwandaAirtel Rwanda の2つ。
主要都市や観光地では 3G および 4G LTE が利用できますが、田舎の地域では接続が不安定な場合があります。SIMカードは、空港やショッピングモール、通信会社の店舗、キオスクなどで購入できますが、eSIM 対応のスマホをお持ちであれば eSIM がオススメ。SIMカードを店舗で購入する際はパスポートの提示が求められます。

あやか

私は iPhone で Global YO というアプリの eSIM を利用しました。使いやすくてオススメ!

6. 電気プラグや電圧、停電頻度

 ルワンダはタイプC/BFのコンセントを使用しているので、日本の電化製品を使用する場合は変換プラグが必要です。私は常にタイプCを使用。電圧は220〜230Vで日本よりも高いですが、パソコンやスマホのACアダプターは基本的に240Vまで対応しているので変圧器は必要ありません。停電は都市部でも起こり得ますが、それほど頻繁ではなく、短時間で回復します。農村部では頻繁に停電が起こることもあります。

7. 通貨と支払い方法、両替

 現地通貨はルワンダフラン(RWF)ですが、米ドルが使える場面もあります。キガリ市内にある観光客が来るようなレストランやカフェ、ホテルであればクレジットカードが使用できるところも多いようです。しかし、基本的に旅行者は現地通貨でのやり取りが圧倒的に多いと思われるため、両替を強くお勧めします。私はユーロを持参し、200ユーロ札でも替えてもらうことができたのですが、50ユーロ/50ドル札以上は高額紙幣と見なされて両替してもらえないこともあると聞きました。

キガリの中心部では ATM も度々見かけるので、ATM で現金を下ろすことも可能。

5000RWFは高額紙幣なので不便(両替時は高額紙幣ばかりで結構困る)。

8. 公用語、文化とマナー

 主な公用語はキニヤルワンダ語ですが、観光地ではカンタンな英語であれば通じることが多いです。現地の言葉が話せなくても特に大きな問題はないでしょう。
また、ルワンダの人々はフレンドリーで礼儀正しくて好印象。目上の人や初対面の人には、軽く握手をしながら「ムラホ」(こんにちは)と言うのが一般的。また、ルワンダは過去にジェノサイド(虐殺)を経験した国です。この歴史的な背景に関しては非常にデリケートな話題なので、もし触れる場合は敬意を持って取り扱いましょう。

覚えておきたい基本のあいさつ

こんにちは:Muraho – ムラホ
おはようございます:Mwaramutse – ムワラムツェ
こんばんは:Mwiriwe – ムウィリウェ
さようなら:Murabeho – ムラベホ
ありがとう:Murakoze – ムラコゼ
どういたしまして:Ntacyo bitwaye – ンタチョ ビトワエ
すみません/失礼します:Ndagusabye – ンダグサビェ
または Mbabarira – ムババリラ
はい:Yego – イェゴ
いいえ:Oya – オヤ

9. 年間の気候と服装

 ルワンダは「千の丘の国」と呼ばれ、平均標高は1,600mと高く、年間を通じて温暖な気候です。首都キガリでは平均気温が18℃〜25℃と過ごしやすいですが、日中は暑くても、朝晩は涼しくなることがあるため薄いジャケットや長袖を持参するといいでしょう。ムサンゼ近郊、北部の火山国立公園付近(ヴィルンガ山地)など標高が特に高いところは寒く、現地の人では厚めのジャケットを着ている人もいます。

雨季は年に2回(2月〜5月、9月〜12月)あり、6〜8月がベストシーズン。

あやか

北のほうは本当に寒くて、夜は湯たんぽを使ったくらい!

10. 交通事情、主な移動手段

 首都キガリでは、市バスとバイクタクシー(通称モト)が一般的な交通手段です。モトは短距離移動によく使われ、乗車前にヘルメットの着用を求められます。首都に限り、配車アプリ Yego を利用すればタクシーもすぐ見つけられます。ただし、モトやタクシーのドライバーには、定番の場所へ行くとき以外は道案内が必要…。また、中心部の道路は整備されていますが、路地は舗装されていないところも多いです。地形は丘が多く、アップダウンが激しいため、徒歩での移動は体力を消耗しがち。

キガリの公共バス/市バス

キガリでは、都市内を定期路線で走る公共バスが広く利用されている。運賃は比較的安価(数百RWF)だが、スケジュールはそれほど正確ではない。運転手に直接運賃を払うか、チャージ式カード Tap & Go で支払うのが一般的。事前にチャージしておくことで、バスに乗る際にスムーズに運賃を支払うことができる。特定のバス停や提携店で購入でき、同じ場所でチャージも可能。

バイクタクシー、通称モト

国内全土の一般的な交通手段はバイクタクシー。短距離移動に便利で、市内を迅速に移動することができる。行き先を告げてから料金を確定する。10分程度の距離なら1,000RWFくらい。乗車時はヘルメットの着用が義務付けられている。都市部では専用アプリ「SafeMotos」や「Yego」を使って、安全なモトを呼ぶこともできる。

タクシー、配車アプリ Yego

都市部で利用可能で、安全性が高く快適な移動手段。料金はメーター制もしくは交渉制。空港や高級ホテル、観光地であればタクシーを見つけるのは容易だが、道端で拾うのはやや難しい。ルワンダでは、 Uber のような定番配車アプリは普及していないが、地元で開発された「Yego」や「Move」のようなライドシェアアプリが都市部で利用可能。

長距離バス(他都市への移動)

他の都市や地方に行く際には長距離バスを利用する。キガリのニャブゴゴバスターミナルでは主要都市を結ぶバスが運行している。快適な座席やエアコン付きのバスもあるが、多くはかなり狭い。チケットはバスターミナルにある窓口で購入できるが、よほど手慣れていない限りは自分一人でバスを見つけることは困難。チップを求められがちだが、素直に手伝ってもらったほうがいいかも。

11. 観光名所、伝統料理

 北西部にある火山国立公園では、世界でも数少ないマウンテンゴリラを見るためのトレッキングツアーがあり、これがルワンダ観光の最大の目玉です。国内唯一のサファリパークであるアカゲラ国立公園では、ビッグファイブ(ライオンやヒョウとか)や美しい鳥を見ることができます。
 ルワンダの伝統料理には、ウガリ(穀物の粉を使った料理)やイビヒガ(煮豆料理)があります。穀物、野菜、豆類といった農作物をベースとしたシンプルな料理がほとんど。水道水は飲用に適していないため、ボトルウォーターを購入するか、ろ過された水を利用するようにしましょう。

歯磨きで口をかるくゆすぐ程度なら、蛇口の水でも問題なし(私の場合)!

12. 出国時の注意(空路)

 キガリ空港は比較的小さな空港ですが、国際線に乗る場合、少なくとも出発の2〜3時間前には空港に到着しておいてください。出国手続きやセキュリティチェックに時間がかかる場合もあるため、余裕を持って移動しなければなりません。出国の場合は空港の中に入るまでが割と長く、空港の外でもボディチェックがあります(これで20分以上は費やしたかも…)。

現地通貨ルワンダフランの持ち出しには制限があるので注意。一般的に、5000RWF以上を持ち出すことは禁止されている。外貨についても、持ち出しが一定額以上の場合には申告が必要。現金の額が大きい場合は、空港の税関で申告書を提出することが求められる。

13. 日本からルワンダへの行き方

 日本からルワンダへの直行便はありませんが、いくつかの乗り継ぎ経路を利用してルワンダの首都キガリへ行くことができます。一般的な経路としては、中東、ヨーロッパの大都市を経由する方法が主流。中東経由は乗り継ぎが1回で済み、所要時間が比較的短く、利便性が高いです。

ルート
中東経:カタール、UAE

◆カタール航空
羽田/成田)→ ドーハ → キガリ
所要時間は合計約18〜22時間程度
◆エミレーツ航空
成田/関西 → ドバイ → キガリ
所要時間は約20〜24時間程度

ルート
ヨーロッパ経由:ベルギー、オランダ

◆ブリュッセル航空
成田 → ブリュッセル → キガリ
所要時間は20〜24時間程度
◆KLMオランダ航空
成田 → アムステルダム → キガリ
所要時間は20〜24時間程度

ルート
アフリカ経由:エチオピア、ケニア

◆エチオピア航空
成田 → アディスアベバ → キガリ
所要時間は約18〜22時間程度
◆ケニア航空
成田 → ナイロビ → キガリ
所要時間は約20時間前後

あやか

私はスターアライアンスのエチオピア航空を利用しています!

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